アジア街道各駅停車 トルコ編/NO.1

−−カッパドキアへ−−

エルズレムから、カッパドキアに近いカイセリまで列車で移動した。
昼出発して、翌朝カイセリに着く。出発したころはガラガラだったが、夕方とある駅で通勤帰りらしい人たちがどっと乗ってきて、コンパートメントがぎっしりといっぱいになった。トルコにも通勤ラッシュはあるようだ。
僕たちの姿格好は彼らの好奇心に火を付けたらしく、片言の英語による質問の集中砲火を浴びた。
しばらくすると、車掌がやって来て彼らを追い払った。通路へ出てよく見ると、なんのことはない。込んでいたのは僕たちのコンパートメントだけで、他はガラガラだった。
一通りの質問で彼らの好奇心は満たされたらしく、各々、別のコンパートメントに収まっていった。

朝早くカイセリに着くと、バスに乗り換えて、カッパドキアにあるユルギュップ村に着いた。
パンションと呼ばれる民宿が村中に点在していて、日本人観光客もちらほら見掛ける。
夜、村の食堂でビールを飲みながら食事を取った。
こういうのは何ヶ月ぶりだろうか?パキスタンとイランでは完全になかったし、インドでも無かったように思う。そんなことを考えながら食べていると後ろで何か気配がする。
「杉山さんじゃないですか?」という声で振り向くと、浅井君だった。イランでの出来事をしゃべり合った。
聞くと、イラクとの国境方面へ向かうバスの中にパスポートを忘れて、あわてて次のバスで追いかけている時検問に合い、逮捕されたらしい。浅井君曰く、イラクのスパイと間違われて留置所に一晩泊められたらしい。僕の目にはどう見てもイラク人には見えないのだが、イランの留置所に泊まったというのはちょっとした経験だっただろう。まあドジと言おうか何といおうか?でも本当にイラクのスパイと間違われたのなら、有無を言わせず銃殺ということだってあるかもしれない。
やはり、何を置いてもパスポートだけは肌身離さず持っていた方がいいようだ。


NEXT


アジア街道各駅停車