アジア街道各駅停車 パキスタン編/NO.8

−−水牛に抜かれる急行列車と真っ暗闇の砂漠を走る「銀河鉄道」−−

翌日、暗いうちに家を出て車でラルカナ駅まで送ってもらった。 9:50発の「ボランメール号」に乗るつもりだったが駅に早く着き過ぎたので、急きょ予定を変更して6:55発の「クシャーン・エクスプレス」に乗ることにした。
ところがこの急行、定刻になってのいっこうに出発せず、結局出発したのは2時間遅れの9時過ぎだった。まあ、よくあることだ。
出発してしばらくすると、またまた調子がおかしくなってきた。しだいにのろのろ運転が続くようになり、ついに止まってしまった。すぐ横を水牛の群が追い抜いて行く。しばらくして代わりの機関車が来てようやく快調に走り始めた。

ジャコババードには4時間遅れの13:15に着き、乗り換えの13:22発の「チルタン・エクスプレス」にぎりぎりで間に合った。
この列車はラホール発ケッタ行きで車内はガラガラだった。一般にパキスタンの列車はインドと違い割と空いていることが多い。

シブまでは何もない砂漠が続いたが、シブからは急に山の中に入りトンネルが続く。僕たちの列車は電灯が故障していてトンネルに入ると真っ暗になった。夜になって電気が一時付いたが、しばらくして又切れてしまった。
真っ暗な砂漠の中を星を眺めながら走る列車はまるで「銀河鉄道」のようだった。山の上に出ている上弦の月が唯一の明かりだ。
30分程遅れていた列車は最後に帳尻を合わせて夜10時ほぼ定刻ケッタに着いた。


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