アジア街道各駅停車 パキスタン編/NO.2

−−リキシャのじいさんにかもにされる−−

ラホールからペシャワールへ行くためにまず、鉄道駅で時刻表を調べた。次にバスを調べようと、駅前広場で近くの人にバスターミナルの場所を尋ねると、たちまち黒山の人だかりになってしまった。リキシャ乗りのおじいさんが
「わしがバスターミナルまで連れてってやるよ。20ルピーでどうじゃい?」
と言うととたんに、それは高いだとか、いやそんなもんだと言う声が入り乱れ、そして、
「あんただまされちゃだめだよ。バスターミナルなんかそこだよ。歩いていけるよ。」
と言う人が現れるかと思うと、リキシャ乗りは
「とんでもねえ。歩いてなんかいけるもんか。」と反論する。
何がなんだか分からなくなったが、結局言い値の半値に値切ってリキシャで行くことにした。

リキシャは駅前広場を出てしばらく行くと右に曲がり、しばらく行くとさらに右に曲がり、しばらくしてバスターミナルに着いた。どうやら、やられたらしい。ぐるっと一周してほとんど元の場所に戻ってきているようだ。
じいさんは、にこにこしながら
「つきましたぜ。だんな。」と言っているようだ。あまりの陽気さに怒る気にもならず、金を払って降りた。駅の屋根がすぐそこに見える。ターミナルの反対側はもう駅前広場のようだ。歩いて2分といったところか。
こんな誰にでもわかりそうな嘘を付いて客を乗せておいて、あの陽気に笑っているじいさんはいったいなんなんだろう?これがインドなら確実に喧嘩になっているところだ。それは、単なる僕の思い込みなんだろうか?

とにかく、大変な時間とエネルギーを使ってすぐ横にあるバスターミナルに着くことができた。
どうやら、鉄道よりバスの方が安くて本数も多く、時間も掛からないようなので、バスで行くことにした。


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