アジア街道各駅停車 イラン編/NO.8

−−イラン脱出−−

マクで一泊して、翌朝乗り合いタクシーで国境まで行った。
大型トラックが長蛇の列を作っていた。パキスタン側の国境と比べると大変なにぎわいだ。一人しかいない検査官が一台の乗用車をほとんど解体してチェックしているので、その間、随分待たされた。
パスポートチェックは個室にいれられて、ボディーチェックまでされた。入国するのも厳しかったが、出国するのも厳しい。チエに預けた隠し金110ドルが心配だったが、どうやら無事通過できた。

トルコの入国はほとんどチェックなし。おまけに、検査官がすごく陽気だった。
トルコに入った途端、チエはスカーフを振り払い、僕は大して飲めないのに、ビールが飲めるぞ!と叫んだ。
何か重苦しい雰囲気から一気に開放されたようだ。

国境からミニバスと大型バスを乗り継ぎ、エルズレムへ向かった。ノアの箱船が着いたと言われるアララット山は雪に覆われていた。
エルズレムに着いたころは、すっかり日も落ち、雪がしんしんと降り続いていた。
タクシーで町まで行き、ホテルに入って、石炭ストーブで暖まると、身も心も溶けていくようだった。
さあ、トルコの旅が始まる。


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