アジア街道各駅停車 インド編/NO.7

−−インドの病院では病人食もカレーだ−−

最初の食事の時間日本のようにお盆に乗った食事を給食係りのおばさんが持ってきてくれるのかと思っていたら、みんな一斉に自分の皿を持って取りに行く。
僕はあっけにとられた。皿なんか持っていない。どうしよう。まあ、なかったら向こうで貸してくれるだろうなどと考えて列の最後に付いた。僕の順番になったのでおずおずと
「あのー、お皿ないんですけど」と言うと、
「ムニャムニャ、ゴチャゴチャ・・・」おっちゃんはヒンドゥー語かカシミール語か分からない言葉で怒鳴りながら行こうとする。
「ちょっとまってぇな。どないしたらええのん?腹へってんねん。何とかしてえな。」
「ムニャムニャ、ハレホレ・・・」
完全に無視状態で行きかける。
「たのむわ、そんな冷たいこと言わんと。」
追いすがる僕を後目についにおっちゃんは行ってしまった。
僕のショックは最大級だった。病院に入院して何も食べられなかったら、いったいどうしたらいいのだ・・。
結局2−3本残っていたバナナを食べて飢えをしのいだ。

しばらくして先生が来たのでさっきのことを言うと、皿とスプーンをどこからか調達してきてくれた。最初からそうしてくれたらいいのにと僕は恨んだ。
次の食事は無事手に入れることが出来た。が、インドでは病院食もカレーだった。病気で食欲の落ちた体には少しこたえた。


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