アジア街道各駅停車 インド編/NO.6

−−私を病院につれてって−−

カジュラホで病気の時、チエがよく買い物に行って世話になった八百屋さん

バラナシには10日ほど居てカジュラホに向かった。鉄道とバスを乗り継ぐ。久しぶりの鉄道だ。中国のトルファンから柳園(敦煌の近く)までの列車が最後なので3ヶ月以上になる。実は、僕は鉄道ファンなのだ。チベットもネパールも大好きだが、何か足りないものあるような気がしていたのだが、それは鉄道だった。

カジュラホでは僕は病気になってしまった。ほとんどの時間、僕は宿のベッドで横になっていたような気がする。もっとも、病気の治療にはいい場所だったかもしれない。少なくとも、カルカッタやデリーのような大都会のホテルで寝込むより、カジュラホのようなのんびりした村で寝込むほうがよほどいい。

又、数年前・・・インドに来て病気になったことを思い出した。・・・
ニューデリーの宿で、カシミールへ行くためジャム行きの夜行列車の時間待ちをしていると、急に全身寒気がしてきた。スイス人のおじいさんに進められて近所の医者に行くと薬を渡され
「大丈夫じゃ。これを飲んだら明日にはなおっとるよ。」
と言うので、カシミール行きを決行した。

ところが翌日ジャムに着く頃にはさらに悪くなっていた。それでも、ジャムに一泊して、翌朝早くスリナガル行きのバスに乗った。丸一日バスに乗って、スリナガルに着いたころには最悪になっていた。
結局、一週間ほどスリナガルの宿で寝込んでしまった。食べるのはスープだけ。

一週間して少しましになってので、外へ出かけ、食堂で久しぶりの飯らしい飯を食べていると、向かいのインド人に話しかけられた。
「あんた、肝炎に掛かっているね。わたしゃ医者なんだ。目を見せてごらん。んー、やっぱり肝炎だ。病院へ行った方がいいね。紹介状を書いてやるから、明日州立病院に行きなさい。」
そう言うと、その場でメモ用紙に紹介状を書いてくれた。

翌朝病院へ行くと、その場で入院させられた。最初、金がないなどと少しごねたが、医療費も食費も全てただと聞いて急に気が変わった。どうせ、ホテルで寝てるだけなら病院でタダで泊めてもらえる方がいいかなどと気楽に考えた。
少しばかりの着替えなどを友達に持ってきてもらって、そのまま入院した。


NEXT


アジア街道各駅停車